【余仁生】漢方の可能性を現代に届ける老舗ブランド

カラダ漢方で取り扱っている老舗漢方ブランドのひとつが、余仁生（ユーヤンサン、Eu Yan Sang）。

老舗ながら、現代科学と中医学の伝統※を組み合わせた商品開発を行うなど、漢方の新しい可能性を絶えず探求している同社。30年も前から、薬膳茶を簡単に飲めるように加工するなど時代に合わせた商品開発力が魅力です。

シンガポールや香港に拠点を置く多国籍ブランドですが、創業したのは150年前のマレーシアでした。今回は、東南アジア最大の漢方ブランドに成長した余仁生の歴史を紐解き、同社が持つ時代に合わせた商品開発や高い専門性などブランドの魅力について解説します。

*中医学とは、中国の伝統医学のことを意味します。対して、漢方は中医学を元に日本独自の考えにより日本国内で発展してきたものを意味します。

漢方の新しい可能性を切り開いてきたブランド

余仁生の魅力は、伝統的な中医学と現代の科学を組み合わせた可能性を探求し、現代に合う漢方商品を開発し続けている点です。

例えば、1991年に発売したアメリカニンジンのお茶は、それまで数時間かけて煮出していた薬膳茶をすぐに飲めるようにした画期的な商品でした。「手間をかけずに美味しく健康的になりたい」。そんな現代人の欲求を30年も前からキャッチしていたのです。

簡単に飲めて喉をケアしてくれる余仁生のアメリカニンジン入り漢方ドリンク清熱適（セイネツテキ）はカラダ漢方でも取り扱っており、人気商品の一つです。

以下では、余仁生の創業と東南アジア最大の漢方ブランドに成長した歴史をたどってみましょう。

鉱夫の健康を守る漢方薬局として150年前に創業

現在、香港とマレーシアに自社工場をもち、東南アジアや中国に170以上の小売り店を展開する余仁生は、約150年前に創業。当時から革新的な存在でした。創業者であるユーコンプイ（余廣培、Eu KongPui）は1879年、前身となる漢方店を現在のマレーシアで開業しました。

当時はヨーロッパ列強によるアジアの植民地化により、世界は大きな変革期にありました。ユーコンプイの出身である清国はイギリスやフランスに敗戦したことで、1860年に北京条約を締結。これをきっかけに中国人の海外渡航が解禁され、大量の中国人がチャンスを求めて東南アジアや北米に向かったとされます。

ユーコンプイもまた、この時期に故郷の広東省を離れてマレー半島に渡った華僑のひとり。当時、マレー半島は缶詰の発明によって需要が急増していたスズの採掘で好況だったため、さまざまな事業を展開しました。その一つが、鉱山での肉体労働と唯一の娯楽だった薬物でボロボロになっていた中国人向けに開業した漢方店だったのです。これが後の余仁生につながります。

東南アジアで最も成功した華僑に

その後、事業を大きくしたのは息子のユートンセン（余東旋、Eu Tong Sen）でした。鉱山採掘の成功で「ブリキ王」と呼ばれるまでになった彼は、漢方店のほかにも送金事業やゴムのプランテーションなどに投資してさらに事業を拡大。東南アジアで最も成功した華僑のひとりとなります。

世代が変わり、ユートンセンが築いた事業のほとんどは売却されましたが、漢方ビジネスは「余仁生」の名で成長を続けました。中国伝統医学を東南アジアに広めてきた余仁生の存在は、まさに華僑の憧れといったところでしょうか。

余仁生の魅力が詰まった現代の女性向け漢方3選

これまで見てきたように、余仁生の魅力は時代に合わせた商品開発と高い専門性。古くから続く伝統の中医学を現代に届けたい。柔軟な発想力とそれを具現化できる専門性があるからこそ、さまざまな商品を世界中に届けることができるのです。

それでは最後に、数ある同社の商品から余仁生の魅力が詰まった現代女性に人気のロングセラー商品を3点ご紹介します。

1つ目は、女性の悩みにフォーカスした金牌白鳳丸。生理痛や産後ケア、そして美肌をマルチにサポートしてくれるうれしい一品。

2つ目は、ストレスが多い働く女性におすすめな破壁霊芝胞子紫芝カプセル。高級生薬の霊芝は、カラダ全体を養ってくれます。イライラや肌荒れ、風邪をひきやすいといった方向け。

3つ目は、加齢や健康が気になる方におすすめの希少な天然キノコ、冬虫夏草の漢方カプセルです。冬虫夏草だけをカプセルに閉じ込めたシンプルな処方ですが、幅広いお悩みにアプローチできます。

ご紹介した3点は高品質かつ手軽に摂れるだけでなく、多方面から健康をサポートしてくれるので現代の女性にこそおすすめしたい品々です。

このほかにもカラダ漢方では、1000以上もある同社のアイテムから時代に合った開発力を生かした余仁生の魅力を体験できる品々を厳選して取り扱っています。以下より、ぜひご確認ください。