近年猛暑が続く日本の夏は、強い日差しと、エアコンの効いた室内の寒暖差でカラダが疲れてしまう、夏バテしやすくなったという方も多いのではないでしょうか。
そんな方には「菊花」がおすすめです。カラダにこもった熱を冷まし、だるさを軽減、夏バテを予防する効果が期待できます。古くから中国をはじめ、アジアの高温多湿な気候をしのぐために、お茶や様々な漢方に使用されてきました。
この記事では、クールダウン以外にも菊花がもつ抗酸化作用などの様々な魅力と、香港やタイなどで飲まれる菊花茶、漢方についてもご紹介します。
暑いアジアの国々でよく飲まれる菊花茶
菊花（きっか/きくか）は、食用の菊のお花の部分を乾燥させたもので、中国では古くから生薬として用いられてきました。
日本では食用として用いられることが多いですが、中国、韓国、台湾などをはじめアジアの地域ではお茶として飲むのが定番です。
日本でも馴染みのあるカモミールティーも菊を使用していますが、菊花茶とは使用している花の種類が異なり、別物として考えられています。
菊花には様々な効果効能が期待されています。その中に、体内にこもった熱を冷ましてデトックスする「清熱解毒」の効能があるとされています。
そのため一年中暑さを感じる亜熱帯のアジアの国々では、カラダをクールダウンさせるために、老若男女問わず日常的に菊花茶を飲む習慣があるようです。冷たい菊花茶が街の至るところで売られていたり、スーパーでは乾燥した菊花も簡単に手に入れることができます。
また、カフェインフリーなのもうれしいポイント。寝苦しい夜も、菊花茶でカラダの内側からリラックスすることができます。
香港やタイではコンビニや市場などで手軽に手に入る
実際にアジアの国々では菊花茶がどのように親しまれているのでしょうか？
カラダ漢方のスタッフが香港やタイを訪れたときに見つけた、コンビニなどで手に入る菊花茶をご紹介します。
香港
香港のコンビニ、スーパーに行ったら必ずといっていいほど売っている「維他VITA」の菊花茶。
ペットボトルタイプもありますが、紙パックタイプは、その場ですぐ飲むのも、お土産にもぴったりです。
やさしい甘さで、フルーツティーのような爽やさを感じる味わいです。本格中華料理を食べたあとの菊花茶は、カラダの中がスッキリする感じで最高です。
他にも様々なメーカーから販売されているので、飲み比べも楽しめます。
タイ
タイでは、街や市場にジュース屋台が出ていることがよくあります。
タイ語で菊花茶はナムゲックフアイといい、1本10～20バーツ（日本円：約40～80円）程度とお手頃価格で試すことができます。
こちらも優しい甘さがあるので、辛いタイ料理とも相性ばっちりです。
お食事とも一緒に楽しめる菊花茶の魅力を楽しみましょう。
コンビニでもペットボトルの菊花茶が数種類販売されているので、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
カラダを冷やすだけじゃない！菊花の魅力
ここまで、菊花のカラダにこもった熱を冷ます作用について見てきましたが、魅力はそれだけではありません。カラダを冷やす以外に、以下のような効果効能が期待されています。
- リラックス・リフレッシュ効果（天然のリラックス成分含有）
- 抗酸化作用（ラボノイド類、フェノール酸など）
- 風邪の予防と治療（風邪の初期症状、特に頭痛や喉の痛み、鼻詰まりに）
その他、漢方で菊花はよく、目の不調を改善する作用が期待されて使われることがあります。例えば「杞菊地黄丸」（こぎくじおうがん）は、名前にも菊が使われているように菊花を含む数種の生薬を調合して作られます。主に、視力低下や眼のかすみなどにお悩みの方におすすめの漢方です。
カラダ漢方では位元堂と北京同仁堂の杞菊地黄丸（コギクジオウガン）を取り扱っています。
お茶だけじゃない、「菊花」を使った漢方で夏バテ予防
菊花の魅力を知ると、すぐに取り入れてみたいという方もいるでしょう。簡単に取り入れるには、香港やタイで売っているような「菊花茶」がお手軽です。
日本ではお茶の専門店や輸入食品を売っているお店で取り扱っていることが多いようです。
菊花を使った漢方を試したいという方に、カラダ漢方では、初めて菊花を知ったという方にもトライしやすい「桑寄生桂円茶」と、夏バテしたら飲みたい「清熱方」をご用意しています。
桑寄生桂円茶（ソウキセイケイエンチャ）
桑寄生桂円茶は、バラのつぼみなども入った香り高く、見た目がかわいいブレンドティーです。
桑寄生（そうきせい）という様々な健康への有用性で知られている生薬のほか、倦怠感の症状緩和が期待できる竜眼肉、カラダの熱を取る菊などがブレンドされています。
エアコンなどで冷えた夏のだるさなどから回復してくれます。
清熱方（セイネツホウ）
清熱方は夏バテによる身体のほてりや口の渇き、食欲不振、手足の疲れなどの症状に有用な漢方です。野菊花を含んでいるので、カラダの熱を逃がしてくれます。
位元堂の清熱方は、噴霧乾燥（スプレードライ）して濃縮、顆粒状に仕上げました。
爽やかな味わいと成分吸収の早さが特徴です。
近年猛暑が続く日本の夏を乗り切るため、菊花を生活に取り入れて、夏バテ知らずの夏を過ごしてみるのはいかがでしょうか？
桑寄生桂円茶や清熱方の他、カラダ漢方では様々な漢方を取り扱っています。
不調や、カラダの悩み別カテゴリから自分にあった漢方を探しましょう。
